ノコギリヤシで髭が薄くなる?

髭を薄くすることで注目されている成分、ノコギリヤシ。ここではそもそもノコギリヤシとはどういう成分なのか。本当に髭を薄くする効果はあるのか、そしてその裏付けはあるのか。口コミなどでの声はどうなのか。安全性や副作用はどうなのか、といった情報をまとめていきます。

ノコギリヤシとは

ノコギリパルメットとも呼ばれるノコギリヤシは、高さ2~4mほどのヤシです。ヤシの仲間のなかでは小さな部類に入ります。葉っぱがノコギリ状にギザギザしているのが、その名前の由来。アメリカ南部原産で、とても寿命が長いことでもしれており、樹齢500年以上のものも珍しくありません。

油脂がランプなどで活用されてきたほか、現地では古くから薬効成分のある薬物として知られ、薬や健康食品としても利用されてきました。日本ではまだマイナーな植物かもしれませんが、アメリカでは効験あらたかな成分としてメジャーな存在となっています。

ノコギリヤシの効果

一般的にノコギリヤシには、強壮効果や抑毛・毛を薄くする効果あるといわれています。抑毛効果については懐疑的な意見もあるようですが、医学の学術論文でもその効果を裏付ける研究結果が随時発表されており、科学的・医学的根拠が立証されつつあるといってもいいでしょう。

たとえば、アメリカ国立衛生研究所(NIH)の下部機関である国立生物工学情報センター(NCBI)が公式に発表した1998年論文や2011年論文では、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)を減退させる効果や、毛包の慢性的炎症を抑制するはたらきがあることなどが報告されています。

また、イタリアではAGA治療薬であるフィナステリドのようなAGA改善効果があるという報告も。この実験では、毎日ノコギリヤシエキス320mgを24か月にわたって飲み続けてもらったところ、38%もの人に発毛・育毛効果があったといいます。まだまだ報告例が少なく確定的ではないものの、医学・科学界では、ノコギリヤシがジヒドロテストステロンへ影響することは事実として認知されてきているようです。

そのほか、ノコギリヤシの果実から抽出された成分にはフィトステロールや脂肪酸を含んでいるため、前立腺肥大症に効果があることもわかってきています。前立腺肥大による泌尿器症状や慢性骨盤痛、膀胱障害、性欲減退、脱毛、ホルモンバランスの乱れなど、ノコギリヤシが活用されています。

ヨーロッパでは伝統生薬製剤の欧州指令によって、医薬品に指定されていることからも、その効能の高さをうかがい知ることができるでしょう。

ノコギリヤシが髭に与える影響

よく、薄毛・抜け毛への効果があるという声とともに、髭を薄くする効果もあるという声も聞かれるノコギリヤシ。実際、ノコギリヤシには髭を薄くする、抑毛効果があるということが、近年、いくつかの研究・論文で発表されています。

一例をあげると、2011年2月の泌尿器科学専門ジャーナルには、ルーマニアの研究グループがノコギリヤシによる前立腺肥大症(BPH)の症状改善効果を示した臨床研究結果が紹介されました。BPHは加齢による男性ホルモンの減少が影響し、発症する病気。ですから、BPHに効果があるということは、ノコギリヤシには男性ホルモンにはたらきかける作用があるということでもあるのです。

その研究では、軽度から中度のBPH患者120名に対し、320mg/日のノコギリヤシから抽出したエキスを投与。その結果、少し専門的な数値ではありますが、国際前立腺症状スコアが5.5ポイント改善したほか、QOLが1.8ポイント改善、国際勃起機能指数が6.4ポイント改善、残尿量の減少が見られたということです。

さらに24か月間ノコギリヤシの投与を続けたところ、検証前には39.8mlだった前立腺平均容積が36mlに改善するという結果もえられました。このように、ノコギリヤシの実力は、徐々に世界的に認知されてきつつあるのです。

抜け毛と髭の濃さ両方に効果がある理由

ノコギリヤシが男性ホルモンへ作用する力があることは、おわかりいただけたのではないでしょうか。以前は、その効果に懐疑的な意見も多くあったことも事実ですが、このような研究結果も続々と報告されてきています。

しかし、薄毛や抜け毛と、髭の濃さの悩みは正反対のようにも思えます。ではなぜ、毛が抜けるのを防ぐ効果と、毛が生える・濃くなるのを防ぐという、相反する効果があるのでしょうか。

実は、抜け毛やAGAの原因も髭が濃くなる原因も同じなのです。犯人は、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)。DHTが過剰分泌されることが、抜け毛や髭の濃さの原因なのです。悪玉ホルモンともいわれるDHTは場所によって影響が異なるため、頭髪は抜け落ちる一方、眉毛から下の体毛は濃くってしまいます。前立腺に影響を与えれば、前立腺肥大症になってしまうのです。

悪玉ホルモンの誕生を阻止

ですが、DHTは単体では存在しません。DHTの分泌を促進させているのが、5aリダクターゼという酵素。通常の男性ホルモンに5aリダクターゼが結合することで、DHTへ変性してしまうのです。

5aリダクターゼがDHTを発生させ、過剰に増えすぎたDHTは必要以上に毛乳頭や毛母細胞を刺激。すると、髭は「もっと生えなきゃ」という命令をうけたと思い、グングンと伸び続けてしまいます。

と、いうことは、通常の男性ホルモンと5aリダクターゼが出会わなければ、DHTは発生することはできません。ノコギリヤシはこの5aリダクターゼを抑制するはたらきをもっているため、DHTの分泌が抑制され、ひいては抜け毛も髭の濃さも解消されていくというわけです。

ちなみに、女性ホルモンの場合ははたらきが逆で、分泌が多くなると頭髪は濃くなり、眉毛から下の毛が薄くなります。イソフラボン系の抑毛効果は、イソフラボンが女性ホルモンと同じ作用するというはたらきを利用したものです。

抑毛効果の秘密はノコギリヤシの成分

どうして、ノコギリヤシは5aリダクターゼを抑制することができるのか。それはノコギリヤシの成分に秘密があります。ノコギリヤシの果実にたっぷりと含まれているのが、良質の脂肪酸。脂肪酸の成分こそが、5aリダクターゼを抑え込む力をもっているため、ノコギリヤシエキスで髭を薄くすることができます。

抜け毛や髭の濃さの原因は男性ホルモンの過剰分泌であり、その男性ホルモンの過剰分泌の原因となっている5aリダクターゼ。それを根本から抑制できるため、ノコギリヤシは体質的に髭の濃さ・青髭などの悩みを解決するのに効果的な成分だといえるでしょう。

ノコギリヤシで髭が薄くなったという口コミ・評判

口コミを調べるため「ノコギリヤシ ひげ」とツイッターで検索したところ、次のような声がありました。

  • 「ノコギリヤシを1日500mg以上摂るようにして2ヶ月ぐらい経ったら脚の毛・髭の量がちょっと減ったな」
  • 「ノコギリヤシ飲むのやめたら、髭伸びるの速くなるわ、シャンプー時の抜け毛増えたようなきがするわ、ろくなことがない。ノコギリヤシ飲むの再開や。」

あくまで利用された個人の意見なので効果のほどはわかりませんが、少なくともノコギリヤシを摂取することで髭やその他体毛が薄くなったと感じる人はいる、ということは間違いなさそうです。

効果を感じるまでどれぐらい時間が必要?

ここまで見てきたとおり、ノコギリヤシの実力はわかってきました。では、効果を実感できるようになるまで、どのくらいの期間・時間が必要なのでしょうか。

体質や摂取量などによって個人差はありますが、多くの方がおよそ3か月から6か月の間で効果を感じはじめているようです。早い人ではひと月くらいで実感するようですが、少なくとも数か月スパンで考えておく必要があるでしょう。

ノコゴリヤシは除毛クリームのように、直接、毛を溶かすわけではありません。男性ホルモンに作用し、徐々に髭の薄くなる体質へと変化させていくため、少し時間がかかっていくのも仕方のないことなのです。

ノコギリヤシ服用時の注意点

髭を薄くするだけでなく、抜け毛やAGAへの効果も期待できるノコギリヤシ。それだけに、副作用や危険性などについても気になるところです。ノコギリヤシそのものは、自然植物由来の成分なので危険性はありません。ですが、一部の薬品と併用するとリスクが発生します。

その代表例がフィナステリド。AGA治療薬のフィナステリドとノコギリヤシの相性は、決していいものではありません。併用して服用すると精力減退や吐き気などの副作用が出ることがわかっています。

また、プロペシアとの併用も避けてください。ノコギリヤシとプロペシアを同時に服用すると、男性器に障害があらわれる場合があります。いずれもAGA治療薬であり、抜け毛予防効果のあるノコギリヤシを併用したくなる気持ちはわかりますが、どれも男性ホルモンに作用する薬・成分。ホルモンバランスに異常をきたし、とくに生殖器・精力への影響を与えてしまいますから、使用にかんしては決して併用しないことです。

また、ほかの薬品と併用せずにノコギリヤシ単体で使用する場合も、過剰摂取は控えること。一般的には1日あたり320mgの摂取が目安とされています。大量に摂取したからといって、すぐに効果がえられるわけではありません。過剰摂取によって男性が女性化、女性が男性化してしまう危険性もありますので、摂取目安を守り、無理せず継続して摂るようにしてください。

ノコギリヤシの実力

このようにノコギリヤシには、髭を薄くする効果があります。もともとは育毛効果があることで注目されていた成分ですが、いまでは髭・ムダ毛などの抑毛効果を狙ったサプリやローション、化粧品類にも利用されるようになってきました。

髭を濃くしたり発育を促進したりする原因は、男性ホルモンの一種であるジヒテストステロン(DHT)が原因。さらにそのDHTを生み出しているのは、5aリダクターゼです。DHTが過剰分泌されると、髭の毛乳頭・毛母細胞を刺激してしまいます。

しかし、5aリダクターゼにとって、ノコギリヤシの果実に含まれる脂肪酸は天敵中の天敵。5aリダクターゼの発生を抑制してくれるので、DHTが過剰に分泌されることもありません。結果、髭の伸びるサイクルは遅くなり、髭そのものも薄くなっていく…。というのが、ノコギリヤシの抑毛メカニズム。AGA治療薬などとの併用さえさければ、副作用の心配もなく、安全に髭を薄くしていける成分なのです。

そのほか、髭を薄くする成分を一挙紹介!
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